背景・経緯

本件は建設DX研究所(新しいタブで開きます)で報じられている。

建設業界では、プロジェクトの大型化や人手不足が進んでいます。特に、2024年問題や深刻な人手不足といった課題に直面しています。これらを解決するためには、現場の作業員が現場の仕事に集中できる環境作りや、業務の自動化によるDX推進が不可欠です。しかし、そこには2つの大きな壁があると言われています。一つが「遠隔の壁」です。現場の負担を減らすために、支店や本社からリモートでサポートしようとしても、結局は現地の状況が十分に把握できず、現地へ足を運ばざるを得なくなり、一体感も薄れてしまうのが実態です。もう一つが「自動化の壁」です。建設現場は天候などの条件が日々変化し、かつ一品生産であるため、AIによる完全な自動化が非常に難しい領域であるとのこと。

建設DX研究所の第36回定例部会では、MUSVI株式会社の「窓」を活用した建設現場のコミュニケーション改革についてお話しいただきました。「窓」は、距離の制約を超えて、人と人、人と空間をつなぎ、「あたかも同じ空間にいるような自然なコミュニケーション」を実現するテレプレゼンスシステムです。

詳細・ポイント

「窓」が大切にしているコンセプトは、「誰かと共にある」ということです。従来の通信機器がデータをやり取りするある種「冷たい」感覚を持たれがちであるのに対し、「窓」は人間の「ぬくもり」までを含めて伝送することを目指しています。リアリティを追求するだけでは「本当に人がいる感覚」は得られません。映像のリアリティに加え、その人の「気配」を一緒に伝送することで遠く離れた相手が本当にすぐそばにいるかのような感覚を生み出せるのではないかと考え、「窓」を開発されたといいます。

「窓」は、等身大の相手の視線や表情が伝わるため、「相手が理解しているかどうかが明確に分かる」とのことです。実際に現場所長からも、「熱意まで伝わる」「無駄な説明を省ける」と高く評価する声が上がっています。また、若手社員にとっても、所長が今忙しいかどうかを察知しやすく、気軽に相談できる心理的安全性の高い環境が構築されています。

業界への波及効果

建設業界での「窓」の活用は、すでに鹿島建設、清水建設、大成建設などをはじめとしたスーパーゼネコンで導入が進んでいます。導入事例として、所長支援型、チームワーク支援型、業務支援型、外部連携支援型、多拠点支援型の5つのソリューションパターンを紹介いただきました。これらのパターンは、現場の事務所や詰所を繋ぎ、一体感の醸成や若手育成に活用したり、別の現場事務所同士を繋いで所長が複数現場を兼任する際の管理に活用されているそうです。

実務者のアクション

建設業界の実務者は、「窓」を活用した建設現場のコミュニケーション改革を推進するために、以下の3つのアクションを取ることができます。まず、現場のニーズに応えた「窓」の導入を検討することが大切です。次に、「窓」を活用したコミュニケーションの質の向上を目指すことが重要です。最後に、建設DX研究所の活動に興味を持つ場合は、ぜひプレスリリースをご覧いただき、お気軽にお問い合わせいただけると嬉しいです。