背景・経緯
本件は建設IT 導入事例(新しいタブで開きます)で報じられている。
建設業界では今、慢性的な人手不足や熟練技術者の退職、若手への技術継承、安全教育、発注者や住民との合意形成、設計・解析業務の高度化といった課題が山積している。生成AIやデジタルツイン、クラウド解析を使ってみたいと思っても、「自社のどの業務に使えるのか」「本当に効果があるのか」が見えにくいという悩みもある。そんなユーザーにとって、フォーラムエイト大阪支社のショールームはうってつけの場所である。カタログやWebサイトで機能を読むだけではなく、実際に画面を見て、シミュレーターを操作し、社員に質問しながら、自社業務への使い道を考えられるからだ。
フォーラムエイトの大阪支社は、大阪駅に新設された「うめきた地下出口」に直結するグラングリーン大阪ゲートタワーの14階にある。雨の日でも大阪駅のホームからオフィスまで傘をささずにオフィスまで直行できるのは、訪問者や社員にとってありがたい。2031年開通予定のなにわ筋線を含む7駅15路線にも、地下道を通じてアクセスできる。
詳細・ポイント
ショールームの核となる技術の一つが、リアルタイムVRシステム「UC-win/Road」である。都市や道路、交通流、人流、建設現場などを3次元空間としてビジュアルに再現するほか、ドライビングシミューターとも連携するため、利用者はその中を移動しながら、計画や安全性を検討できる。例えば安全運転シミュレーターでは、渋谷など実際の街並みを走行し、運転結果を採点できる。ハンドルを握って走り出すと、交差点での確認、歩行者への注意、車間距離、急ブレーキなどが記録される。自分では安全運転のつもりでも、シミュレーターの採点結果を見ると、ヒヤリとする弱点が浮かび上がる。実際に、建設現場の車両運転教育や、企業の安全研修にも利用されている。
ショールームでは、FORUM8の製品群に実装された「F8-AI UCサポート」および「F8-AI設計サポート」のデモも見られる。製品操作や計算内容の理解をAIデータセンターが支援することで、若手技術者や初めて製品を使うユーザーにも使いやすくなる。AIが設計者の代わりに判断するのではなく、設計者がより的確に判断するための頼れる補助役になるわけだ。
業界への波及効果
この建設DX拠点の設立は、建設業界全体に大きな影響を与える。ゼネコンや設計事務所、施工管理者などが、最新の技術を体験し、自社の業務に取り入れることができる。特に、若手技術者への技術継承や安全教育の面で大きな効果が期待される。また、発注者や住民との合意形成も、VRやデジタルツインを利用することで、よりスムーズに進めることができる。
実務者のアクション
実務者は、以下のアクションを取ることができる。
* ショールームを訪れ、最新の技術を体験する
* 自社の業務に、VRやデジタルツイン、AIデータセンターを取り入れる
* 若手技術者への技術継承や安全教育を、最新の技術を利用して行う