背景・経緯
札幌市は、中央区中島公園周辺での新設を検討している新MICE施設整備の基本計画案を発表した。施設規模は延べ約3万8400平方メートルで、単館で最大5000人規模のイベントを開催できる施設を目指す。事業費には約597億円を試算。事業手法はBT(建設・移管)+コンセッション(公共施設等運営権)方式のPFI手法を採用し、2028年度に事業者を公募する方針だ。
市では中央区南10西3にある札幌パークホテルの建て替え計画に合わせ、一体的に実施する民間再開発事業として新MICE施設の整備を計画。26年の供用開始に向け、18年度に基本計画を策定し事業を進めていた。しかし新型コロナウイルスの流行による経済情勢の変化から、20年度に事業の延期を決定。当時地下2階地上5階建て塔屋1階延べ約3万2400平方メートル、概算事業費約341億円としていた事業計画を再検討していた。
詳細は日刊建設工業新聞(新しいタブで開きます)で報じられている。
詳細・ポイント
施設は地下1階地上5階建て延べ約3万8400平方メートルの規模を想定する。1階には展示やイベント、中規模のコンサートなどが開催可能な3200平方メートルの多目的ホールを配置。約2000平方メートルのメインホールは4階に配置し、学会やセミナー、企業会議などを幅広く受け入れられる設備とするほか、比較的小規模なコンサートやディナーショー、パブリックビューイングなど市民のエンターテインメント利用への対応も検討する。会議室は大小15室合わせて約3400平方メートルを整備し、2~5階に分散して配置する。
施設整備に当たっては、国際的な誘致力を強化するためエネルギー負荷を抑制した建築設計に加え、設備システムの高効率化による省エネルギー化や再生可能エネルギーの活用などを検討し、ZEB Ready相当以上の環境性能を目指す。
業界への波及効果
この事業は、札幌市におけるMICE施設の需要増加に応えるものである。ゼネコンやデベロッパーは、この事業参加の機会を活用して、地域の経済発展に貢献できる。さらに、BT+コンセッション方式による事業参加は、建設業界における新たなビジネスモデルとして注目される。
また、この事業は、札幌市の都市開発に大きな影響を与える。新MICE施設の整備は、地域のインフラストラクチャーの向上につながり、地域経済の活性化に貢献する。
実務者のアクション
ゼネコンやデベロッパーは、BT+コンセッション方式による事業参加の機会に注目すべきである。さらに、地域の経済発展に貢献するために、地域のニーズに応える事業計画を策定することが重要である。地域の都市開発やインフラストラクチャーの向上にも注目し、地域経済の活性化に貢献できる事業に参加することが望ましい。