背景・経緯

発注者の技術職員が減り続ける一方、事業の複雑さは増している。このギャップを埋める役割として、建設コンサルタントの業務領域が広がってきた。公共事業におけるCM方式や事業促進PPP方式の導入支援に関する資料(新しいタブで開きます)でも、この文脈での業務が整理されている。

従来のコンサルタント業務は、調査・設計の成果品を納めることが中心だった。マネジメント業務はその延長ではなく、性格が異なる。

詳細・ポイント

導入支援業務の内容は、案件へのCM方式の適用可否の判断、業務範囲の設計、委託仕様書の作成支援、CMR選定手続きの支援などにわたる。事業そのものではなく、事業の進め方を設計する業務である。

求められる能力も変わる。技術的な正しさに加えて、発注者の組織事情、予算制度、議会対応といった文脈を踏まえた提案ができるかが問われる。

業界への波及効果

この領域の拡大は、コンサルタント各社の人材要件を変えつつある。設計実務の経験に加え、発注者側の実務を理解した人材の価値が高まる。

発注者経験者の採用が業界で活発化している背景には、この構造がある。

実務者のアクション

受託を目指す組織は、過去の類似案件を「どんな成果を出したか」ではなく「発注者のどの機能を補ったか」で整理し直すと、提案の説得力が増す。

発注者側は、支援業務の委託が自組織のノウハウ蓄積につながる形にしたい。丸投げでは、次回も同じ状態から始めることになる。