背景・経緯
CM業務の担い手を可視化する仕組みとして、日本CM協会は2005年から認定コンストラクション・マネジャー(CCMJ)の資格試験を実施している。認定CM資格の概要(新しいタブで開きます)によれば、これは日本で唯一のコンストラクション・マネジメントに関する認定資格である。
資格制度が必要とされた理由は明快で、CM業務には建築士や施工管理技士のような業務独占資格が存在しないためである。誰でもCMRを名乗れる状態では、発注者に判断材料がない。
詳細・ポイント
CCMJは、多くの地方自治体をはじめとする官庁プロジェクトや民間プロジェクトのCM業務プロポーザル等において、参加資格要件とされている。実務上、受注の前提条件として機能している場面が多い。
試験の出題範囲は、日本CM協会が発行するCMガイドブックおよび「CM業務委託契約約款・業務委託書の解説」に基づく。契約実務の理解が問われる構成である。
業界への波及効果
資格の存在は、設計者・施工管理者からCMRへのキャリア移行を可視化する。設計事務所や建設コンサルタントの技術者が、業務領域を広げる際の目標として機能している。
一方で、資格保有者数はまだ限られており、需要に対して供給が追いついていない状況が続いている。
実務者のアクション
CM業務への参入を考える組織は、まず社内の該当者に受験を促すことが最短経路になる。参加資格要件を満たせなければ、提案の機会そのものがない。
発注者側は、資格の有無だけでなく、実際の業務経験と組み合わせて評価すべきである。資格は前提条件であって、能力の証明そのものではない。